ぷちゃとの出会い

ぷちゃと出会ったのは、

高校生のとき、しながわしながわ水族館のお土産屋さんだった

なにか気に入るぬいぐるみかなにかないかなぁと、

店内をぐるっと回ったんだけど、

今ひとつ気に入るものはなくて

もう一周店を回った時、

1番上の少し高い棚に、くらげのぬいぐるみを見つけた

いい年してぬいぐるみを取るのはその時恥ずかしくて、

一目見てさっと手前にあった1つをとった

母にこそこそと見せたら、

そんなカッパみたいなのを買うの、と言われた

3人くらい並んでいたレジを待って、

ぷちゃを買った

ぷちゃはしながわ水族館の、小さめの袋に入った。

大森駅から京浜東北かなにかに乗って、

よかったねと、ぷちゃの入った袋をさげて母と話したのを覚えている。

そのあとはそのまま、祖母の家に行ったのだと思う。

父がいつも通り、車で迎えにきていた。

父は和室で昼寝をしていて、

私はなんだかくらげを見てほしくて、

袋から出して、

恥ずかし紛れに父のお腹の上にぷちゃを置いた。

父はぷちゃを枕にして寝た。

いま思えばとてもかわいそうなぷちゃだけど、

そのときは父の役に立てたというか、

相手にしてもらえたことが嬉しかったのだと思う。

それからぷちゃはずっと私の側にいる。

受験勉強が辛いときも、

雪の日も、

家族旅行のときも、

一度だけバイトのときも、

伊豆大島に行ったときも、

スペインに行ったときも、

韓国に行ったときも、

マレーシアに行ったときも、

そしていま、オーストラリアに来て、

グレートバリアリーフのときも、

これからエアーズロックに向かうという今も、

ぷちゃは側にいる。

頭がおかしいと思われるのは承知だけど

これは私とぷちゃの

私たちだけの長い旅。

クラゲのぬいぐるみと私の旅

ぬいぐるみ好きのための情報や、旅の記録を綴っています。

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